こんにちは、競馬ブロガー駿です。
今回は、セントウルステークスの予想に役立つデータをご紹介します。
スプリンターズステークスへ向けた重要な前哨戦として知られるセントウルステークス。今年も短距離界を代表する実力馬たちが集結しました。
加えて、香港からファストネットワークが参戦。国内勢との激突は大きな見どころとなりそうです。
本番へ向けて勢いをつけるのはどの馬なのか。
それでは、早速行ってみましょう!
レース概要
レース名 セントウルステークス【G2】
コース 阪神競馬場 芝1200m
出走条件 3歳以上
負担重量 別定(今回55.0~57.0㎏)
データの前提条件
レース当日は午後から雨予報となっています。
週中も雨が続いていましたが、前日は晴れ予報のため、不良馬場まで悪化する可能性は低そうです。馬場状態は稍重、悪化しても重馬場までと想定しています。
そこで今回は、過去10年の同条件における稍重~重馬場のデータを中心に分析し、セントウルステークスの予想を進めていきます。
脚質
この条件では、逃げ馬が圧倒的な成績を残しています。
他の脚質の勝率が6~8%程度なのに対し、逃げ馬の勝率はなんと33.9%。実に4倍近い差をつけており、予想を組み立てるうえで無視することはできないデータです。
さらに複勝率は67.9%を記録。好走率という点でも他の脚質を大きく上回っており、その優位性は明らかです。
正直なところ、重賞予想の記事を書き始めてから、ここまで極端な数字を目にしたのは片手で数えるほどしかありません。それほどまでに「逃げ」が強い条件と言えるでしょう。
今年はピューロマジックがハナを奪い、レースを引っ張る展開が濃厚です。
前走のアイビスサマーダッシュでは、不滅とも言われたカルストンライトオのレコードタイムを更新。名実ともに日本競馬界屈指のスピードを証明しました。
今回は重賞3連勝がかかる一戦。そのスピード能力に加え、近走の勢いも申し分ありません。
データ面から見ても展開面から見ても、有力候補の1頭としてしっかり押さえておきたい存在です。
前走
当然と言えば当然ですが、この条件では前走で今回と同じ右回りコースを使っていた馬が好成績を残しています。
人間でも同じですが、一度経験した環境では対応力が高まるものです。特に競走馬にとっては、右回りと左回りの違いが大きな環境変化となります。
その中でも注目したいのが、同じ右回りの小回りコースである小倉競馬場を前走で使ってきた馬たちです。
サンプル数は阪神競馬場組に次いで2位の多さを誇りながら、複勝回収率は121%を記録。人気薄の激走も見られており、非常に優秀な成績を残しています。
今年の出走予定馬では、フリッカージャブとヨシノイースターがこの条件に該当します。
特にフリッカージャブは、このレースで重要となる先行力を兼ね備えているのが魅力です。前走で小倉を経験しているというデータ面の後押しもあり、人気に応える走りが期待できるでしょう。
血統
日本競馬の主流血統といえばサンデーサイレンス系です。
芝の中長距離路線では世界と渡り合えるレベルにまで発展したこの血統ですが、ことスプリント戦となると話は変わってきます。
特に今回のような「短距離×道悪」という条件では、サンデーサイレンス系の存在感はやや薄くなります。
この理由には日本競馬の歴史も関係しているのですが、その話は「最後に」で少し触れたいと思います。
さて、サンデー系にとっては苦戦傾向の見られるこの条件。主役となるのはキングマンボ系やストームキャット系など、アメリカ色の強いスピード血統です。
ダート短距離路線が発達したアメリカで培われたスピードとパワーが、重い馬場を力強く駆け抜ける適性につながっているのでしょう。
そんな今回の条件にピッタリ合致するのが、前日時点で1番人気となっているフリッカージャブです。
父サートゥルナーリアはキングマンボ系の新鋭種牡馬。距離やカテゴリーを問わず活躍馬を送り出しており、キングマンボ系特有の、配合相手によってさまざまな能力を引き出せるのが大きな特徴です。
そうなると重要なのは母方の血統です。
母父サクラバクシンオーは、90年代を代表する歴史的スプリンター。日本競馬に圧倒的なスピード能力を伝えた、プリンスリーギフト系の代表的存在として知られています。
キングマンボ系のパワーに加え、母系からはサクラバクシンオーのスピードを受け継ぐ配合。今回想定される道悪馬場やスプリント戦への適性は高く、血統面からも有力候補の1頭と評価できそうです。
最後に
今回も読んでいただいてありがとうございました。
さて、先ほど伏線にした歴史のお話です。
日本競馬は1970年代まで、「長距離こそ至高」「天皇賞(3200m)が最高の栄誉」というのが、関係者の主流の考えでした。昭和の代表的な生産牧場の1つである、メジロ牧場のオーナー、北野豊吉氏は特に天皇賞に強いこだわりを持っており、遺言にさえも天皇賞を勝利することを綴っていました。このメジロ牧場の繁栄と衰退こそが日本競馬の歴史そのものです。
80年代に入り、他国の馬を招待して行う「ジャパンカップ(2400m)」が設立されると、日本のスーパースターたちは、海外のG3しか勝っていないような馬にすら惨敗、世界の壁を思い知る結果となったのです。
そこから2400mのジャパンカップで世界の強豪と渡り合うため、各国から種牡馬を導入し、日本競馬全体の適性距離が徐々に短くなっていきました。
その流れに決定的な加速力を生んだのがサンデーサイレンスの導入です。初年度から産駒は大活躍、90年代はまさにサンデー旋風が巻き起こりました。
かつて栄華を誇ったメジロ牧場は天皇賞を大目標にしていたため、繫殖牝馬は長距離血統ばかり、徐々にG1の舞台が遠のいていきました。
ちなみにメジロ牧場最後のG1馬は父にサンデーサイレンスを持つメジロベイリー。牧場を守るためにプライドを捨てて生み出したサンデーサイレンスの子。
牧場の方針とは真逆の2歳のマイルG1での勝利こそが、メジロの復活ではなく、時代が変わってしまったという現実を強く叩きつけるものになってしまいました。
このように日本競馬は、ジャパンカップや凱旋門賞といった世界的な大レースを目標に発展してきました。
その過程で主流となったのがサンデーサイレンス系をはじめとする中距離適性の高い血統です。
一方、短距離戦ではキングマンボ系やストームキャット系、プリンスリーギフト系といったスピード色の強い血統が存在感を示し続けています。
だからこそスプリント戦では、普段の重賞以上に「主流血統以外」に目を向ける価値があります。セントウルステークスでも、そうした血統背景を持つ馬たちが激走するかもしれません。
ここまで語ってサンデー系の馬が勝ってしまったらほんとに笑うしか無いですね。
さあ今年はどんな結末が待っているのでしょうか。
以上、競馬ブロガー駿でした

コメント