こんにちは、競馬ブロガー駿です。
今回は、菊花賞の予想に役立つデータをご紹介します。
2026年のクラシック戦線も、いよいよ最終戦。昨年の新馬戦からしのぎを削ってきた3歳馬たちの戦いも、秋の淀でフィナーレを迎えます。
「最も強い馬が勝つ」と呼ばれるこのレース。今年はロブチェンが三冠馬の称号を手にするのか、それとも春の雪辱を誓うライバルたちが待ったをかけるのか。さらには、夏を越して力を付けた上がり馬が大波乱を演じる可能性もあり、今から楽しみで仕方がありません。
それでは早速、行ってみましょう!
レース概要
レース名 菊花賞【G1】
コース 京都競馬場 芝3000m
出走条件 3歳馬
負担重量 馬齢(今回全頭57.0㎏)
データの前提条件
先週末までは当日まで晴れ続きの予報だったのですが、台風の接近によって状況は一変しました。
金曜日の夜から当日にかけて断続的に雨が降り続く予報となっており、馬場悪化は避けられそうにありません。
ただでさえ京都芝3000mは施行数が少ない特殊条件です。そのうえ重馬場、ましてや不良馬場となると参考にできるデータはほとんど存在しません。
なので今回は、道悪適性も加味した全頭診断を軽く行っていく形で進めていきます。
ただし、これはデータに基づく分析というよりも、僕がこれまで競馬を見てきた中で積み上げてきた考え方や血統論をベースにしたものです。
特に今年は参考にできるデータが極端に少ない条件でもあるため、いつも以上に主観的な内容が含まれる点はご了承ください。
とはいえ、こういった特殊な馬場だからこそ見えてくる部分もあると思いますので、皆さんの予想の参考になれば幸いです。
全頭診断
現在金曜日の夜中に作業をしていてすでに枠番が出ているので、1枠から順に書いていきます。
エムズビギン
戦績を見ると超早熟馬のような印象を受けますが、僕は近走で得意条件を走れていなかっただけだと考えています。
父母父サクラバクシンオー由来の下り坂での加速力に加え、母父ガリレオ譲りの道悪でも鈍らない瞬発力は大きな武器。内で脚を溜めて直線でうまく差し込めれば、馬券内に食い込んできても不思議はありません
コンジェスタス
常に僅差の勝負を演じている、遅れてきた優等生といった存在です。
ただし、ここまで良馬場しか経験しておらず、道悪への対応力は未知数。その点は少々気になるところです。
父コントレイルは菊花賞馬ですが、本質的には長距離向きというよりも中距離寄りの印象があります。母方も欧州色のある血統構成ではあるものの、トライマイベストやデインヒルといったスピード色の強い血が並んでおり、スタミナ勝負よりも高速決着で持ち味が生きるタイプに見えます。
アウダーシア
個人的にこの世代の「上がり最速芸人枠」だと思っています(笑)。
前哨戦のセントライト記念でも勝ち馬に迫る見事な追い込みを見せましたが、あと一歩届かず。それでも末脚の破壊力を改めて証明する内容でした。
今回は渋った馬場でどこまでその末脚を維持できるかが最大の焦点。その名のとおり、大胆不敵な走りに期待したいところです。
父キズナは条件を問わず産駒が活躍する万能型の種牡馬で、このレースでも好走馬を送り出しています。
ただし気になるのは母方です。過去に菊花賞で好走したキズナ産駒の多くは、母系に欧州的な瞬発力を備えた血統を持っていました。
一方でアウダーシアの母系にはキングマンボやクロフネといったスピードの持続力に優れた血が多く入っています。決して悪い配合ではありませんが、3000mという舞台を考えると、適性面に少し不安が残る印象です。
ショウナンガルフ
北海道開催の2歳戦を連勝した後は、長いトンネルに入ってしまっています。
近走の着差を見る限り、このメンバー相手では現状少し力不足という印象は否めません。
血統面を見ると、デインヒルやハーツクライといった持続力に優れた血を内包しており、長く脚を使う競馬は得意そうです。
ただ、京都芝3000mは最後に瞬発力も求められる舞台。現状のパフォーマンスを見る限り、決め手勝負になった際には一歩後れを取る可能性が高そうです。
ジャスティンシカゴ
今年の上がり馬代表と言ってしまって差し支えないでしょう。
前走セントライト記念で実績馬たちを完封した走りは圧巻の一言。夏を越して一気に本格化した印象があります。
父スワーヴリチャードはレガレイラやアーバンシックをはじめ、中長距離戦や道悪で活躍馬を送り出している優秀なサンデー系種牡馬です。
ただし、これまで大舞台で結果を残してきた産駒を振り返ると、母方に欧州色の強い血統を持つケースが目立ちます。その点、ジャスティンシカゴの母父キングカメハメハはやや異質な存在です。
もっともキングマンボ系は時として母系の奥にある血を強く引き出すことがあります。この馬の場合、その先にいるスタミナお化けことアルザオの影響が表に出れば、一発があっても不思議ではありません。
バステール
ダービー3着馬の登場です。
前走はやや物足りない結果に終わりましたが、果たして今回は巻き返せるのでしょうか。
父キタサンブラックは言わずと知れた菊花賞馬。産駒にも長距離適性を伝える種牡馬であり、エムズビギンの項でも触れた下り坂での加速力も大きな武器です。
母父はミスタープロスペクター系。そう、この馬で重要になってくるのは配合相手の方でしょう。
母系の奥にいるクリスは、道悪のクラシック二冠馬ネオユニヴァースの母父としても知られる存在。この血がしっかり出ているのであれば、道悪適性については大きく心配する必要はないと考えています。
あとは気性面だけです。
能力や血統適性はここでも上位クラス。それだけに、自分との戦いを制することができるかが最大のポイントになるでしょう。
ラージアンサンブル
外国産馬ベンバトル産駒で、ここまでのレース内容を振り返ると、急坂を力強く駆け上がるパワー型の印象を受けます。
血統面では父ベンバトルがミスタープロスペクター系。ここだけを見ると今回の条件で大きく強調できる材料ではありません。
しかし父母父のセルクリックは、先ほど紹介したクリスと同じシャーペンアップ系の血統。馬場が悪化した際にも対応できそうな下地は十分に備えていると考えています。
ただ、その一方でこれまでの走りからはコーナーや起伏を利用して加速する競馬は合っていなさそうです。
京都芝3000mのように長く脚を使い続ける舞台では持ち味を生かし切れない可能性が高く、今回は見送り対象とします。
ロブチェン
改めて馬柱を見返していますが、強いですねこの馬(笑)。
この馬を評価するうえで最も重要なのは、血統内の要素をどう解釈するかだと思っています。
父ワールドプレミアは菊花賞馬。ディープインパクト譲りの下り坂での加速力に加え、ドイツ牝系らしい馬群から突き抜ける力強さを持つ血統です。
ここだけを見れば「三冠確定」と言いたくなるような配合ですが、気になるのは母方です。
ジャイアンツコーズウェイ、ラーイ、アンブライドルズソングなど、母系にはアメリカ色の強いスピード血統が並んでいます。
良馬場なら大きな問題にならないでしょう。しかし馬場が悪化した場合、こうしたスピード血統がスタミナの消耗を早める可能性があります。
能力的に大敗するイメージは湧きませんが、道悪の3000mという特殊条件だけに、取りこぼして2、3着というシナリオは十分考えられそうです。
ゴーイントゥスカイ
青葉賞で権利を獲得し、ダービー出走を果たした実力馬です。
差し馬ながら大きく崩れることが少なく、安定感のある競馬を続けているのがこの馬の魅力でしょう。
今回は武豊騎手が騎乗することもあり人気を集めそうですが、個人的にはこの舞台への適性はあまり高くないと考えています。
血統表を見ると、父コントレイルのラインを除けば、血統の大部分がアメリカ由来のスピード血統で占められています。
そのため京都芝3000mというよりは、東京や阪神のようなスピードを持続させる競馬の方が向いていそうです。
また、雨による馬場悪化も歓迎とは言い難く、今回はやや厳しい条件が揃ってしまった印象です。
ダノンヒストリー
2歳時には世代トップクラスの実力馬と評価されていましたが、故障による長期離脱でその評価は一度揺らぐことになりました。
しかし、復帰後に2連勝でこの大舞台へ駒を進めてきたのは、改めてこの馬の高い能力を証明する内容だったと言えるでしょう。
さらに鞍上にはルメール騎手を確保。陣営の本気度もうかがえます。
ただし、血統面では少し疑問が残ります。
父エピファネイアは菊花賞や道悪実績を考えても全く問題ありません。しかし母系にはインリアリティやエーピーインディといったアメリカ色の強いスピード血統が並んでいます。
そのため、スタミナを問われる消耗戦というよりは、スピードと機動力を生かす競馬の方が向いている印象です。
また、ここまでのレースでは世代トップクラスとの厳しい瞬発力勝負を経験していない点も気になります。
個人的にはロブチェンをマークしながら早めに動く形が理想でしょう。直線での切れ味勝負に持ち込むよりも、持久力勝負へ持ち込めればチャンスは十分あると思います。
あとはルメール騎手の手腕に期待したいところです
アスクエジンバラ
結論から言うと、血統面ではかなり期待しています。
父リオンディーズは母シーザリオの影響を強く受けた種牡馬で、欧州的なキレと底力を産駒に伝える傾向があります。
そして母方には非常に興味深い血が並んでいます。
特に注目したいのは、母父マンハッタンカフェが内包するリボーの血でしょう。
タフな馬場や長距離戦との相性が良く、まさに今回の菊花賞で求められる要素を数多く備えています。
派手さこそありませんが、血統表だけ見れば今回の条件で評価を上げたい1頭です。
岩田騎手が惚れ込んだ才能は、最後のクラシックで大きく花開くのでしょうか。
サノノグレーター
昨年3着だったエキサイトバイオと同じく、ラジオNIKKEI賞を制してここへ駒を進めてきた不気味な雰囲気を持つ穴馬です。
2度のレコード勝ちを収めているように、そのスピード能力はメンバーの中でも上位クラスと言えるでしょう。
それを裏付けるように血統表には、トニービン、フジキセキ、ダンジグといったスピードと持続力に優れた名馬たちの名前が並んでいます。
例年の菊花賞であれば、個人的にも積極的に狙いたくなるタイプの穴馬です。
ただし、今年は話が変わってきます。
問題はやはり馬場状態でしょう。
血統表の中に道悪で大きくプラスになりそうな要素があまり見当たらず、持ち味であるスピードも削がれてしまう可能性があります。
能力そのものは軽視できませんが、今回の条件ではやや厳しい戦いになりそうです。
キンググローリー
8月のデビューから長く競馬を使われてきましたが、初勝利を挙げたのは今年の6月。クラシック出走馬の中でも、かなりの苦労人と言えるでしょう。
それでも諦めることなくここまで辿り着いたのは立派の一言です。
血統面を見ると、父はディープインパクト系、母方にはダンジグやサドラーズウェルズといった欧州の名血が並んでおり、今回の条件との相性も決して悪くありません。
ただし、これまでの好走歴を振り返ると、中山や福島といった小回りコースに実績が集中しています。
そのため、コーナーで徐々に加速しながら押し切る競馬が持ち味であり、京都外回りのような広いコースでの瞬発力勝負では少し分が悪そうです。
血統面には魅力を感じますが、コース適性を考えると今回は評価を下げたい1頭です。
マジョレルブルー
3連勝でこの舞台へ駆け上がってきた上がり馬です。
個人的には、今回3頭出走しているコントレイル産駒の中で最もコース適性、馬場適性ともに高い1頭だと考えています。
というのも、他の2頭はコントレイル自身が持つアメリカ的なスピードに加え、母系にもアメリカ色の強い血統を持っており、能力の方向性がスピード寄りに偏っていました。
一方、この馬の母父はロベルト系のシンボリクリスエス。さらに母系の奥にはサドラーズウェルズの血も内包しています。
そのため、スタミナや道悪適性を補強する配合になっており、今回のようなタフな条件では同産駒の中でも一歩リードしている印象です。
もちろん3000mの経験がない点は気になりますが、それは皆同じ、血統面だけで評価するなら十分警戒したい存在でしょう。
シートゥサミット
捲り気味の早仕掛けを得意とする、かなりクセのあるタイプです。
それだけに、自身の着順だけでなく、今回のレース全体の展開を左右する存在になりそうです。
父はモーリス。現代では珍しく、日本の在来牝系の影響を色濃く受け継いでいる種牡馬です。
単純なスタミナ量だけで見れば海外の主流牝系にも引けを取らず、この馬が早めに動いても最後まで脚を使える原動力になっていると考えています。
一方で母方には、今回何度か低評価しているアメリカ血統が並びます。
本来であれば少し割り引きたい配合ですが、この馬に関しては父から受け継いだスタミナだけでも十分に今回の条件へ対応できると判断しました。
道悪や長距離戦への適性を考えても、個人的には評価を上げたい1頭です。
ショウナンハヤナミ
メンバー中最少キャリアという、非常にフレッシュな1頭です。
前走は大敗を喫してしまいましたが、まだ今回がわずか4戦目。現時点で見限るには早すぎるでしょう。
父レイデオロは牡馬の産駒が距離延長でパフォーマンスを上げる傾向があり、追走が楽になる今回の条件で一変があっても不思議はありません。
また、母父にディープインパクトを持つ点も高評価です。京都の長距離戦におけるディープインパクトの血は、それだけで大きな魅力を感じます。
さらに母系の奥には、歴代屈指のステイヤーとして知られるライスシャワーの父リアルシャダイも存在しており、スタミナ面についてはあまり心配していません。
気になるのは加速力の部分でしょう。
血統表を見る限り、一瞬で弾けるような脚を強化する要素はそれほど多くありません。そのため道悪になって消耗戦になれば面白い存在ですが、もし馬場が想定以上に回復し、瞬発力勝負になった場合は分が悪そうです。
チャリングクロス
2勝クラスを勝ち上がり、ここへギリギリで滑り込んできた格上挑戦馬です。
クロワデュノールの全弟ということで、以前から注目を集めていましたね。
近走は馬体重の大幅な増加もあり、取捨に迷う1頭だと思います。しかし、ここで兄クロワデュノールの成長曲線を思い出してみてください。
ダービー馬となった兄も、3歳秋頃から急激な成長を見せていました。
これは間違いなく父キタサンブラックから受け継いだ成長力によるものでしょう。この馬にも同様の上積みがあっても不思議ではありません。
一方で気になるのは母父ケープクロスの影響です。
兄と比較すると全体的にスピード感が物足りず、一瞬の加速力や反応面では見劣る印象を受けます。
また、まだ馬体も完成途上に見え、心身ともにこれからさらに良くなってきそうな雰囲気があります。
将来性は十分感じますが、現時点では見送りたい1頭です。
ナリタエスペランサ
キタサンブラック産駒に母父系がグリーンデザート系と、血統構成は先ほどのチャリングクロスとかなり似ています。
大まかな特徴については先ほど触れたので、ここでは細かな違いに注目してみましょう。
この馬の強みは母系の奥にあります。
母方には道悪適性に優れたクリスの血が入り、さらにディープインパクトの下り坂適性の源泉とも言われるサーゲイロードも内包しています。
そのため、同じような配合のチャリングクロスと比較した場合、馬場悪化という観点ではこちらの方に分があるのではないかと考えています。
一方で、この馬も2勝クラスを勝ち上がったばかりの身です。
チャリングクロスと同様、血統適性は感じるものの、GⅠの舞台で能力的に足りるかどうかは未知数と言わざるを得ません。
条件が向けば好走しても不思議はありませんが、現時点ではヒモまでの評価に留めたいと思います。
最後に
今回も読んでいただいてありがとうございました。
データが無いからと、たびたびノリで始める全頭解説ですが、やっぱり中々骨が折れる作業で、結局いつもの倍ちかい作業時間を要しました(笑)。
もっと話したいことがあるのですが、今週は仕事が立て込んでいてちょっと時間不足なので、今回はここまでとさせていただきます。
以上、競馬ブロガー駿でした。

コメント
おはようございます!ロブチェンに期待ですね!><