こんにちは、新米競馬ブロガー駿です。
今回はエルムステークスの予想に役立つデータをご紹介します。今年は上位4頭が想定オッズ10倍を切る混戦模様。 さらに当日の朝には雨予報も出ていて、馬場状態次第で一気に勢力図が変わりそうです。
そんな中でも、今回もいつも通りデータを軸にして馬券のヒントを探っていきます。 混戦だからこそ、妙味のある一戦になりそうです。
それでは早速行ってみましょう!
レース概要
レース名 エルムステークス【G3】
コース 札幌競馬場 ダート1700m
出走条件 3歳以上
負担重量 別定(今回54.0~59.0㎏)
データの前提条件
エルムステークスは、過去10年のうち6回が稍重〜不良の道悪で行われているレースです。 今年も当日に雨予報が出ており、例年通りタフな馬場になる可能性が高そうです。
そこでまず、過去のエルムステークスと同じ条件(札幌ダ1700m・道悪)で行われたレースのデータを調べてみました。 しかし、この条件はそもそも年間のレース数が少なく、サンプルが極端に不足しており、傾向らしい傾向がほとんど見えてきませんでした。
こうした“データが死ぬ条件”では、数字に固執するよりも、血統の傾向に寄せた方が再現性のある分析ができます。 札幌ダ1700mの道悪はパワー型や米国ダート血統が走りやすいコースで、血統面の適性が結果に直結しやすいのが特徴です。
今回はこの「道悪×札幌ダ1700m」で強い血統に焦点を当てながら、今年の全出走予定馬を見ていきます。
血統解説
血統解説に入る前に、今回は全頭を取り上げるため、1頭ずつ深く掘り下げることが難しい点はご了承ください。
記載順は想定人気順で進めていきます。
テーオーパスワード(想定人気1番)
- 血統: 父コパノリッキーはダート型サンデー系で一見相性は良さそうだが、札幌ダ1700m道悪では産駒14走で馬券内ゼロと物足りない。 母父キングカメハメハでスピードは担保されているものの、総合的にはパワー寄りのタイプか。
- 馬場適性: 前々走の稍重で2着はあるが、基本的には良馬場でこそ力を発揮するタイプ。
- 脚質: 先行できるので、札幌ダ1700mの脚質傾向には合う。
- 近走: OPで2戦連続連対(うち1勝)と好成績。ただしどちらも東京1600mという特殊コースで、絶好枠に恵まれた面が大きい。 人気は集めそうだが、オッズ次第では紐まで評価を落としたい。
- 評価:△
ルクソールカフェ(想定人気2番)
- 血統:父は言わずと知れた米国3冠馬アメリカンファラオ、母父は南米で発展したヘイロー系種牡馬モアザンレディで、素軽いスピードを強化します。この馬を見るときにフェブラリーステークスを連覇した全兄のカフェファラオを思い浮かべる方が多いと思いますが、弟は兄より少し器用で、3歳時に世代OP戦で走った小回りの中山でもコーナーで速度を上げながら直線に入っていました。しかしその後の米国遠征以降は東京や大井、サウジアラビアなど直線が長いコースばかりで走っており、一線級の相手と走ったときに相対的に小回りが苦手ということになってしまうかもしれません。能力は間違いなく勝ちを狙えるレベルなので適性面でこの先のレース選択に関わる重要なレースになりそうです。
- 馬場適性:スピードの持続力を武器にするこの馬にとって雨で固まり走りやすくなる馬場は絶好です。
- 脚質:中団につけるレースが多いが、絶対に逃げたいという馬がいないので前目につけれる可能性が高いです。
- 近走:前走が芝G1の安田記念、前々走が海外遠征となかなか評価に困るところでは在りますが、個人的にはむしろ最近のイレギュラーによる着順低下はオッズ妙味が出そうなので馬券には確実に入れたいです。
- 評価:〇
ウェイワードアクト(想定人気3番)
血統: 父マクリーンミュージックは現役時代1戦1勝の米国馬で、正直今回調べるまで全く知らない種牡馬でした。ただ、OP勝ちはウェイワードアクトのみということもあり、この馬に向けられる期待はかなり大きいでしょう。 系統としてはフォーティナイナー系で、サウスヴィグラスやファインニードルのように芝・ダート問わず力強いスプリンターを出すタイプ。本馬が直線の長いコースを得意とすることもあり、前走函館で勝っているものの、同じく大系統ミスタープロスペクター系に属するルクソールカフェと同じく「小回り適性」の懸念は残ります。
一方、母父マジェスティックウォリアーは湿ったダートを得意とするエーピーインディ系で、道悪適性はかなり高い血統構成と言えます。
馬場適性: 血統的な裏付けは十分で、実際に道悪で2勝しているように馬自身も全く問題なし。むしろ歓迎の馬場。
脚質: ポジションにこだわるタイプではなく、今回は新人の船山騎手の判断が大きく影響しそう。
近走: 唯一走った重賞で7着と大敗している点は気になりますが、2走前から距離を少しずつ伸ばしてきており、内容的にはそこまで気にする必要はなさそうです。
評価:〇
オンザムービー(想定人気4番)
血統: 父サンダースノーはダンジグ直系で、芝馬も出しますが基本はダート向きの産駒が中心。代表産駒には昨年のダート三冠戦線を沸かせたナルカミがいて、若い時期から活躍できるという特徴があります。オンザムービーが今回唯一の3歳馬という点で期待したいです。
母父リアルインパクトはディープ系のオールラウンダーですが、オンザムービー自身は母方にもダンジグ系の血を持っており、血量的にリアルインパクトの影響はそこまで強くないと見ています。
馬場適性: 2走前に稍重で勝利しており、血統的にも道悪は問題なし。
脚質: ダート転向後は後方からの競馬が続いており、札幌ダ1700mの先行有利の傾向を考えると、位置取りが後ろすぎると間に合わない可能性が高いです。
近走: 連勝の勢いと前走の内容で想定人気は上位になりそうですが、実際はまだ3歳の2勝クラス。古馬重賞でここまで人気を背負うのは妙味としては薄い印象です。
評価:△
ぺリエール(想定人気5番)
血統: 父ヘニーヒューズはダート戦で長年安定した成績を残す種牡馬で、比較的若い時期の短距離に適性があるタイプ。年齢面の懸念はあるものの、後述する舞台適性でどこまでカバーできるかがポイントです。 母父フジキセキはパワーとスピードをバランスよく備えたサンデー系で、スプリンターを多く送り出す血統。ぺリエール自身も主戦場がマイルであるように、両親ともに短距離向きの構成です。ただ、この馬は札幌1700mが大得意なので、距離面の懸念はほぼ不要でしょう。
馬場適性: 血統的にも道悪はバッチリ。さらに自身も道悪で9戦して8回掲示板内という抜群の適性があり、むしろ評価を上げる材料です。
脚質: 佐々木騎手とは昨年の北海道開催で2連勝しており、どちらも前目で押し切る競馬。今回も先行意識は高いと見ています。
近走: 近走は成績が安定しませんが、この馬の本領は北海道開催で発揮されます。これまで北海道では3戦3勝と抜群の成績で、舞台替わりは大きなプラス。
評価:〇
ナチュラルライズ(想定人気6番)
血統: 父は芝・ダート兼用のパワー型ディープインパクト系、キズナ。どの競馬場でも高回収率を叩き出す万能型で、今回の札幌1700mでも血統的な不安はありません。 母父ディストーテッドヒューマーはダートでの力強いスプリント力を伝える系統で、スピードの底上げに寄与します。 ただし、この馬は気性面の難しさが大きく、折り合いをつけられるかどうかがパフォーマンスに直結します。
馬場適性: 稍重・重馬場での好走歴はあるものの、血統的には乾いたダートの方が力を発揮しやすいタイプ。道悪だからといって極端に評価を下げる必要はありませんが、プラス材料とは言いづらいです。
脚質: 3歳時から先団での競馬が中心で、札幌1700mの脚質傾向には合っています。 ただし、これは「折り合いを欠いて前に行ってしまっている」面もあり、古馬重賞の厳しい流れの中でどこまで我慢しながら好位を取れるかが勝負になります。
近走: 3歳末からの4戦で掲示板外が続いており、内容的にも大きな上昇の兆しは見えません。ここでの変わり身を強く期待するのは難しい状況です。
評価:×
オメガギネス(想定人気7番)
血統: 父はサドラーズウェルズ直系のロゴタイプ。産駒はやや短距離寄りの傾向がありますが、オメガギネス自身は1800mでもしっかり走れる体力を備えており、距離不安はありません。 母父ハービンジャーは完全な芝向きの種牡馬で、ダート適性への影響は薄いと見ています。ただ、オメガギネスのスタミナ面はこの血から補われている可能性があります。
馬場適性: 結論から言うと今回は微妙です。道悪での好走歴はあるものの、レース映像を見る限り“良馬場の方が明らかにパフォーマンスが高い”タイプ。馬場が渋るのはマイナス材料として捉えています。
脚質: 中団〜後方から競馬を進めるこの馬にとって、札幌1700mの先行有利な傾向はかなり厳しい条件。いつもの競馬では頭まで届くイメージは薄く、岩田騎手がどこまで位置を取りに行くかが大きなポイントになります。
近走: 近走は安定して馬券内に入れてはいませんが、根岸SやフェブラリーSで掲示板内に入るなど地力は示しています。上がり馬が人気を集める今回のメンバー構成なら、苦手条件でも展開ひとつでチャンスは残されています。
評価:△
ヴァルツァーシャル(想定人気8番人気)
血統: 父はミスプロ系のスプリント種牡馬マクフィ、母父も同じくミスプロ系のエンパイアメーカーと、米国色の強い配合。一般的には直線の長いコースで力を発揮しやすい血統ですが、ヴァルツァーシャルは小回りの中山を得意としており、今年も中山で3度掲示板入りしています。 この“小回り適性”は母母父グラスワンダーの影響が非常に大きく、ミスプロ系が持つ「配合相手の適性を引き出す」特徴によって、少量の血でも適性が強く表れたと考えられます。
馬場適性: 母父エンパイアメーカーを持つ馬は道悪ダートで回収率が高いことで知られており、この馬もその傾向にしっかり当てはまります。自身のレース内容を見ても、湿った馬場はプラス材料と判断して良いでしょう。
脚質: 後方から競馬を進めるタイプで、札幌1700mの先行有利な傾向を考えると位置取りはやや不安。ただし、グラスワンダー譲りの“コーナーで加速できる能力”は小回りで大きな武器になるため、極端に気にする必要はありません。
近走: 近5走で2着3回と安定感は高いものの、頭を取り切れない点は気になるところ。単勝で狙うにはやや物足りませんが、連系馬券の軸としてはオッズ的にも非常に魅力があります。
評価:〇
アクションプラン(想定人気9番)
血統: 父はキングマンボ系のリオンディーズ。母シーザリオの特徴を色濃く継いだ産駒は芝で鋭い切れを発揮するイメージが強いですが、意外にもダートで活躍する馬も多く、キングマンボ系らしいパワーと持続力をしっかり伝えています。 母父タートルボウルはノーザンダンサー系のマイナー血統ながら、ダート中距離で勝ち上がりが多い系統で、この馬の総合的な適性を底上げしている印象です。血統面はかなり良好と言えます。
馬場適性: リオンディーズ産駒はダートの中でも足元が湿って締まる稍重〜重を得意とする傾向があり、この馬自身も道悪ダートで複勝率50%と悪くありません。今回の馬場は“少しプラス”程度の評価です。
脚質: 基本的に5番手以内で競馬をする安定した先行タイプで、札幌1700mとの相性は良好。ただし、このコースは内枠有利なのに対し、この馬は外枠の方が得意という“枠順との噛み合い”が不安材料になります。
近走: ここ10戦で8回馬券内という驚異的な安定感があり、軸として信頼できるタイプ。ただし今回は初の重賞挑戦でメンバーレベルが一気に上がるため、強気に本命というより“紐まで”という評価が妥当です。
評価:△
レヴォントゥレット(想定人気10番)
血統: 父ロードカナロアは多様なタイプの活躍馬を出しており、適性が母系に強く依存する“キングマンボ系らしさ”が際立つ種牡馬です。 母父マンハッタンカフェは父としては芝で活躍馬を多く出しましたが、母父に入るとダートでG1級の馬を輩出するという特徴があり、この馬もその典型。レヴォントゥレットはデビュー2戦目から4連勝でOP入りを果たしており、ダートでの才能は非常に高いものがあります。
馬場適性: 湿った馬場はこの馬にとってマイナス材料です。母父マンハッタンカフェの産駒が持つ強みは“乾いた砂を踏みしめるパワー”であり、スピード寄りの適性が問われる稍重〜重では重賞級の相手に対してやや分が悪い印象です。
脚質: 今回のメンバーの中でも先行意識が高い馬で、札幌1700mとの相性自体は悪くありません。ただし、重賞級の相手に対してはスピード面で少し物足りず、先団に取りつけない可能性があります。かといって無理に前を取りに行って勝てる相手でもなく、展開面の不安は大きいです。
近走: 昨年末から苦戦が続きましたが、近2走は函館で立て直しの兆しを見せています。鞍上が頻繁に替わる馬ですが、今回は北村騎手の継続騎乗。判断次第では掲示板争いまでは可能かもしれません。
評価:×
ヒルノハンブルク(想定人気11番)
血統: よくぞ古馬重賞の舞台まで上がってきてくれました。昨年のレパードSで高配当を届けてくれた思い入れの深い馬です。 父ナダルはロベルト系で、産駒のダート複勝率は40%近くと非常に優秀。特に稍重ダートでは無類の強さを見せるタイプです。 母父ステイゴールドは父としては個性派を多く出しますが、母父に入るとその癖が薄れ、母系由来のスタミナをしっかり伝える傾向があります。総合的に見てもダート中距離で戦える血統構成と言えます。
馬場適性: ナダル産駒の湿ったダートでの成績は目を見張るものがあり、血統的裏付けは十分。この馬自身も道悪ダートで2戦連続馬券内に入っており、今回の馬場は確実にプラス材料です。
脚質: 時折後方からの競馬を選択することもありますが、基本は先団で運ぶタイプで札幌1700mとの相性は良好。今回は池添騎手が初騎乗となるため、展開に応じたアドリブ力がどこまで発揮されるかが鍵になります。
近走: 昨年末から大敗が続いていましたが、2走前に勝ち上がってからはOP戦で馬券内に入り、復調気配を見せています。勢いという点では悪くありません。
評価:△
チュウワクリスエス(想定人気12番)
血統: 父ルヴァンスレーヴはダート型のロベルト系で、ナダル同様に湿ったダートで成績を上げる傾向があります。 母父サウスヴィグラスは現役時代にダート短距離で猛威を振るった名馬で、産駒も短距離ダートで“買うだけでプラス”と言われるほど安定感抜群。この馬もその影響をしっかり受けており、総合的に見てもダート適性は高い血統構成です。
馬場適性: 血統面では道悪適性が十分に裏付けられています。しかし、この馬自身の成績を見ると、渋ったダートでの馬券内は5走中1回のみ。血統ほど道悪が得意ではない可能性があり、少し注意が必要です。
脚質: 条件戦時代は番手で運ぶ競馬が中心でしたが、OPクラスに上がってからは中団で苦しむシーンが増えています。クラスの壁にぶつかっている印象で、展開面の不安は大きいです。
近走: 前述の通り、現状はクラス慣れに苦戦しており、上位争いまでは厳しいと判断しています。
評価:×
ジョーメッドヴィン(想定人気13番)
血統: 父ドレフォンは米国ダート血統で、パワーとスピードを兼ね備えた産駒を多く送り出すタイプ。一方、母父キングヘイローは欧州芝の名血で、正反対の特徴を持つ配合となっています。そのため適性の方向性がやや掴みづらい印象です。 この馬自身はデビュー2戦目から芝1200mを使われ続けており、ここにきてのダート路線変更には正直驚きました。父ドレフォンのダート適性に賭けた判断なのか、新境地開拓が成功するのか注目したいところです。
馬場適性: ダートでの出走がないため、ここはデータなし。ただしドレフォン産駒は乾いたダートを得意とする傾向があり、今回の馬場が渋るようならやや不利になる可能性があります。
脚質: 芝の短距離では中団〜後方で競馬をしてきた馬ですが、ダートに替わりで距離が伸びることでペースが落ち着く分、芝短距離で培ったスピードは先行争いでアドバンテージになる可能性があります。上位争いまでは難しいかもしれませんが、展開面では“キーマン(キーウマ)”になる可能性があります。
近走: 芝のOPクラスで今年1勝を挙げていますが、陣営はここで満足するつもりはないようで、かなり強気な条件変更を選択してきました。勝算があっての挑戦なのか、単なる適性確認なのか、その意図が気になるところです。
評価:×
テーオードレフォン(想定人気14番)
血統: 時々急に突っ込んでくるタイプで、個人的にも思い入れのある馬です。 父ドレフォンは米国ダート血統で、パワーとスピードを兼ね備えた産駒を多く送り出すタイプ。母父ブライアンズタイムはスピードを維持しつつパワーを強化する血統で、近親にはエスポワールシチーがいるように、ダート中距離で戦える素地は十分です。
馬場適性: 血統的には乾いたダートの方が向いていますが、この馬自身は稍重で穴をあけることがあり、昨年のこのレースでも稍重で3着に入っています。馬場が渋ること自体はそこまでマイナスではありません。
脚質: 基本は先行タイプですが、時折「本当に同じ馬?」と思うほど前に進まないことがあり、位置取りを予想しづらいのが難点。前に付けられたらラッキーくらいの気持ちで紐に入れるのが良さそうです。
近走: 年齢的な影響もあってか、昨年の函館開催以降は掲示板にも入れず苦戦が続いています。もしもの時のために紐で押さえる程度の評価が妥当で、点数を絞るなら残念ながら消し候補になります。
評価:×
最後に
今回も読んでいただいてありがとうございました。
今回は週初めの天気予報を参考に記事を作成しているため、当日の天気の確認は必須になります。 良馬場になれば評価が大きく変わる馬もいるので、レース前にもう一度読み返していただけると嬉しいです。
いや〜軽い気持ちで始めた全頭解説でしたが、気づけば作業時間は5時間超え、文字数も過去最高を更新しました。 今週は重賞が3つあるので、残り2つもこの勢いのまま仕上げていきたいと思います。
以上、新米競馬ブロガー駿でした

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